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【完全対策】コンピテンシーとは?昇格面接で面接官が本当に見ていること

昇格面接の対策を調べていると、「コンピテンシー」という言葉に行き当たる。

  • 「コンピテンシーって結局なに? カタカナ語でごまかされてる気がする」
  • 「面接官は具体的に何を見て合否を判断しているの?」
  • 「華々しい実績がないと、昇格面接には受からないのでは?」
  • 「積極的にやりました、とアピールしているのに評価されない…」

こんな悩みを抱えている人に向けて、この記事ではコンピテンシーの本質と、昇格面接で面接官が本当に見ているポイントを徹底的に解説する。

この記事を読めば、「面接で何を語ればいいか」が明確になり、自信を持って面接に臨めるようになるはずだ。

このブログの運営者情報。①大手企業の人事課長 ②昇進試験の制度設計・面接官担当 ③会社にも認定される昇格試験オタク
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目次

本記事の信頼性

  • 大手企業の人事課長であり、年間60名の昇格面接を担当
  • 自身も、大手企業で昇格試験の合格実績あり(一度不合格、翌年合格)
  • 後輩・同僚、ネットで相談いただいた方にレクチャーし、累計100名以上を昇格試験合格に導く

コンピテンシーとは何か?昇格面接における意味を解説

「安定して成果を出す人の行動特性」のこと

コンピテンシーとは、ひとことで言えば「安定して成果を出す人に共通する行動の特徴」のことである。

英語の “competency” をそのままカタカナにした用語なので、初めて聞いた人が「また人事がカタカナ語で煙に巻いてるな」と感じるのは無理もない。

実は私自身、若い頃に初めてこの言葉を聞いたとき、まったく同じ感想を持った。

だが、人事として面接官を何年も続ける中で、この概念の重要性が骨身にしみてきた。

コンピテンシーの構成要素は、一般的に以下の6つと言われている。

#構成要素内容
1スキル業務を遂行するための技術的能力
2知識業務に関連する専門知識
3集団での役割組織の中で自分が担う役割の認識
4意識づけ目標達成に向けた意識の方向づけ
5思考特性課題に対する考え方・捉え方のパターン
6動機の持ち方行動の原動力となるモチベーション

注目してほしいのは、スキルや知識はあくまで前提にすぎないという点だ。

昇格面接で差がつくのは、3~6の要素

つまり「課題にぶつかったときに何を考え、どう動くか」「周囲とどう関わり、どんな判断をするか」といった行動の癖のようなものなのである。

知識・スキルだけでは足りない理由

昇格候補者はみな、ある程度の実務能力を持っている。知識やスキルの面で大きな差はつきにくい。

だからこそ面接官は、知識やスキルの「奥」にあるものを見ようとする。同じ知識を持っていても、それをどう活用するかは人によって異なる。壁にぶつかったとき、自分から動く人もいれば、指示を待つ人もいる。

面接官が見極めたいのは、まさにこの「行動の質」の部分なのだ。

昇格面接で面接官がコンピテンシーを見る理由

昇格後に「再現性のある成果」を出せるかを判断したい

面接官がコンピテンシーに注目する最大の理由は、昇格後のポジションでも安定して成果を出せるかどうかを見極めたいからだ。

たまたま環境に恵まれて一度だけ大きな成果を出した人と、どんな状況でも自分の頭で考えて行動し続けられる人。昇格後に活躍する確率が高いのは、明らかに後者である。

だから面接官は、成果の大きさそのものよりも、「成果を生み出そうとする思考と行動のプロセス」に注目している。

徳丸 博史
徳丸 博史
ぶっちゃけ、どれほど優秀でもタイミングや環境に恵まれないことはあります。それくらいは人事もわかってます。だから結果より「プロセス」を見るんです

面接官は「肩書き」にほとんど関心がない

「リーダーを務めていました」と胸を張る候補者は多い。だが正直なところ、面接官は肩書きそのものにはほとんど関心がない。

知りたいのは、「あなたがその組織の中で自分をどういう存在だと位置づけ、その認識のもとにどう行動したか」ということだ。

  • 役割をどう定義したか → どう行動したか → どんな成果につながったか

この一貫した流れを語れるかどうかが、面接官の心を動かすポイントなのである。リーダーでなくても、現場の一担当者であっても、この「筋」が通っていれば高い評価がつく。

なお、昇格面接の評価項目を体系的に知りたい方は、こちらの記事で詳しく解説している。

面接官が高く評価するコンピテンシーの具体例

合格者のエピソード:一担当者が見せた「行動の筋」

私が面接官として忘れられない候補者の話をしよう。

その人は管理職でもリーダーでもなく、現場の一担当者だった。しかし、業務上の壁にぶつかったときの行動に引き込まれた。

自部門だけでは解決が難しい課題に対し、関連部門の有識者に自ら掛け合い、非公式ながら検討の場を立ち上げた。 そして最終的には、その知見をチーム全体の業務改善へと還元していたのである。

淡々と語るその姿に気負いはまるでなく、「自分はこう考えたから、こう動いた」という筋が一本通っていた。

この候補者のエピソードには、コンピテンシーの構成要素がほぼすべて含まれていた。

  • 集団での役割:一担当者でありながら、課題解決の推進者として自分を位置づけていた
  • 思考特性自部門の枠を超えて解決策を模索する視野の広さ
  • 動機の持ち方:指示されたからではなく、自発的に動いていた
  • スキル・知識:有識者と対等に議論できる専門性があった

肩書きではなく、行動そのものが語っている。 これが、面接官を納得させるコンピテンシーの見せ方だ。

合格者に共通する3つの特徴

年間60名の面接を通じて見えてきた、コンピテンシーが高い合格者の共通点は以下の3つである。

  1. 自分の役割を「自分の言葉」で定義できる
    • 与えられた肩書きをそのまま語るのではなく、「自分はこうあるべきだと考えた」と言える
  2. 「考えた → 動いた → こうなった」の筋が通っている
    • 思考と行動と結果が一本の線でつながっている
  3. 成功も失敗も、自分事として語れる
    • 環境のせいにせず、自分のプロセスとして振り返れている

こんな回答はNG!コンピテンシーが伝わらない典型パターン

NG①:「積極的に取り組みました」という自己宣言

面接官として密かに困ってしまうのが、この手の回答だ。本人としては精一杯のアピールなのだろうが、「積極的かどうかを判断するのは面接官の役割」であって、受ける側が自己宣言するものではない。

「積極的に取り組みました」ではなく、具体的に「何を考え、どう動いたか」を語ること。そうすれば、積極性は面接官に自然とにじみ出て伝わる。

NG②:「リーダーをやっていました」だけのアピール

先述のとおり、面接官は肩書きに関心がない。「リーダーを務めました」は事実の報告にすぎず、コンピテンシーのアピールにはなっていない。

大事なのは、リーダーとして(あるいはメンバーとして)自分の役割をどう定義し、何を考え、どう行動したかである。

NG③:成果の大きさだけを強調する

「売上を○○億円伸ばしました」「コストを○%削減しました」

数字は確かにインパクトがある。だが、それだけでは面接官が知りたい情報の半分しか伝わっていない。

面接官が本当に知りたいのは、その成果に至るまでのプロセスだ。

どんな課題があり、何を考え、どう動いたのか。

プロセスなき成果は、再現性があるのかどうか判断できないのである。

徳丸 博史
徳丸 博史
逆に言えば、結果が伴わなかった経験でも、筋の通った思考と行動があれば十分評価できます。「失敗エピソードしかない…」と悩んでいる方、安心してください

コンピテンシーを伝える回答の組み立て方

「役割定義 → 思考 → 行動 → 結果」の4ステップ

コンピテンシーを面接官に伝えるには、以下の4ステップで回答を組み立てるのが効果的だ。

ステップ内容ポイント
① 役割定義自分がその組織でどういう存在だと捉えていたか肩書きではなく「自分なりの定義」を語る
② 思考課題に対して何を考えたか判断の根拠・優先順位の付け方を示す
③ 行動具体的にどう動いたか「誰と」「どうやって」を具体的に
④ 結果どんな成果につながったか(失敗でも可)数字があればなお良いが、必須ではない

回答例:現場担当者の場合

「私は品質管理の担当者ですが、自分の役割を『不良品を検出すること』ではなく、『製造工程全体の品質を底上げすること』だと捉えていました(①役割定義)。あるとき検査データの傾向から、特定の工程に品質リスクがあると感じました(②思考)。そこで製造部門の担当者に自ら声をかけ、データを共有しながら原因の仮説を立て、改善策を一緒に検討しました(③行動)。結果として、その工程の不良率を30%削減することができました(④結果)。」

このように語れば、「積極的に取り組みました」と一言も言わなくても、あなたの積極性・思考力・行動力は面接官にしっかり伝わる。

面接での回答の組み立て方や、面接官が評価するポイントについては、以下の記事もあわせて参考にしてほしい。

まとめ:面接官が本当に見ているのは「行動の筋」

本記事では、昇格面接におけるコンピテンシーとは何か、面接官が本当に見ているポイントについて解説した。

改めて要点を整理しよう。

  • コンピテンシーとは「安定して成果を出す人に共通する行動の特徴」であり、知識やスキルの奥にあるものが問われる
  • 面接官は肩書きや成果の大きさではなく、「思考と行動のプロセス」を見ている
  • 「積極的にやりました」のような自己宣言はNG 具体的な行動を語れば、積極性は自然と伝わる
  • 回答は「役割定義 → 思考 → 行動 → 結果」の4ステップで組み立てると、コンピテンシーが伝わりやすい
  • 結果が伴わなくても、筋の通った思考と行動があれば十分に評価される

昇格面接を前に不安を感じている人もいるだろう。だが、華々しい肩書きも飛び抜けた実績も、必須条件ではない。

自分の仕事にどう向き合い、何を考え、どう動いてきたか。 それを飾らず、自分の言葉で語ればいい。

あなたが日々積み重ねてきた行動の中に、コンピテンシーはすでに息づいている。それを信じて、堂々と面接に臨んでほしい。

徳丸 博史
徳丸 博史
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徳丸 博史
人事担当・課長
現在は人事担当で課長職。
昇格試験の面接官を担当し、年間60名程の面接を実施。
初めての昇格試験時、周りからのプレッシャーと対策の仕方がわからなすぎて焦りから鬱病に。
一度不合格になったが、翌年に再受験で合格。
昇格試験で辛い想いをしている人を救うべく、不透明な昇格面接の対策法を発信する。
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