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【面談が最重要】大手企業の昇格試験の内容を分析してみた(銀行系・JR・電機メーカ・NTT)

こんにちは。徳丸です。

私は某大手企業で人事課長をしているが、情報収集のために、大手企業の人事担当が属するコミュニティに参加している。

ちなみにコミュニティ参加者は、各大企業の人事関連の人で、

  • 銀行系
  • JR系列
  • 電機メーカー系
  • 本田系列
  • キヤノン系列
  • 日本郵船系列
  • NTT系列
  • KDDI系列
  • SI系企業
  • リクルート系列
  • 電力会社

など。一部抜粋かつ、プライベートなコミュニティなのでちょっとぼかしてる。

徳丸 博史
徳丸 博史

製造・メーカー系と情報系が多いですね

これらの企業の人事担当に話を聞くと、昇格試験・昇進試験の制度は会社ごとにいろいろな方針はあるが

昇格試験で最重要な試験が、ほぼ全社で同じ見解であったので紹介する。

このブログの運営者情報。①大手企業の人事課長 ②昇進試験の制度設計・面接官担当 ③会社にも認定される昇格試験オタク
何でもご相談ください!
目次

大企業(JR・銀行系・電機メーカ・NTT等)の昇格試験で最重要なのは人事面談(人事面接)

合否に一番影響するのは「人事面接」
コミュニティ参加のほぼ100%の人が重要なのは「人事面接」と回答

結論から言うと、

各企業人事担当から情報を聞き、昇格試験で最重要視されているのは、人事面談(人事面接)であることが共通項であることが判明した。

ここでは、各企業の人事担当が考えている面談の重要性を引用データとともに解説する。

(1) 昇格試験の種別と実施状況

まず、昇格試験はどの企業でも概ね次のような試験項目を、それぞれ独自にアレンジして実施している。

  • 過去のパフォーマンス評価
  • 上司の推薦や第三者アセスメント
  • 筆記試験、技能試験やプレゼンテーション試験
  • (最後に)面談・面接試験

次に下表を見てほしい。各社の昇格試験の実施内容の内訳である。

スクロールできます
区分1,000人以上
(58社)
300~999人
(54社)
300人未満
(18社)
実務・実技試験10.3%9.3%5.6%9.2%
筆記試験・論文・ レポート81.0%66.7%55.6%71.5%
面接・面談79.3%77.8%94.4%80.8%
課題についてのプレゼンテーション27.6%22.2%22.2%24.6%
適性検査・アセスメント41.4%33.3%27.8%36.2%
昇格試験の実施内容(一般社員から管理職への昇格時)
(株式会社労務行政『労政時報』第4036号(2022.6.10)より抜粋)

従業員1000人以上の大企業は、面接と合わせて、筆記試験・論文・レポートの比率も高い。

これは、人数が多い企業は昇格候補者全員と面接するわけにもいかず、以下の分担にしていることが多いためだ。

  • 筆記試験・論文・レポート → 足きり(予選)
  • 面接 → 本チャン(本選)

(2) 昇格面接試験はセレモニーではない

筆者はその仕事柄、昇格候補者から次の質問をよく受ける。

  • 面接試験前の試験で既に内々定しているのでは?
  • 面接試験は形式的なもの?

上表の数字をもう一度よくみてほしい。面接試験を安易にとらえてはいけない。

約80%の企業が昇格試験に面接試験を課している。企業が面接試験にいかに重きを置いているかが分かる。

AIが昇格の可否を判断できる時代になっても、最後はナマの人間が向き合い、対話を通じて良い人材を選抜しようとするのが企業の昇格試験である。

(3) 昇格面接試験でライバルに差がつく

前項の「面接前の試験で、概ね内々定しているのでは?」という疑問は、残念ながら間違い。

なぜなら、昇格候補者は各組織のエース級であり、過去に相当なパフォーマンスがあり、どの試験も企業が期待するレベルに十分達しているから候補者になっている。

つまり、選抜する側からみると、足切り(予選)の段階では甲乙つけがたい。

そこで、最後の面接試験でライバルに半歩差をつけられるかどうか、そこが勝敗の分れ目になる。

大企業(JR・銀行系・電機メーカ・NTT等)の昇格面談の対策

ここでは、昇格面談(面接試験)の対策のポイントを解説する。

1. 面談での評価項目を知る

最初にして最重要なのは、「評価項目を知る」ということだ。

評価項目さえ知っていれば、評価されるエピソードを事前に準備し、面談でそのエピソードを話せばいい。

それができれば、面接官の評価シートは「加点」マークが積み上がり、合格ラインを簡単に突破できる。

2. 面談で落ちる人の理由を知り、反面教師にする

人の失敗を反面教師として、自分にフィードバックする。昇格試験は数少ないチャンスなので、他の人の経験値を活かして有利に対策すると合格しやすい。

以下の記事で解説している。

3. エピソード先行型で対策する

巷で広まっている対策法が「想定問答集」による対策。たしかに想定問答集は作った方がいいのだが、それありきになると失敗する。

徳丸 博史
徳丸 博史

上記の「落ちる人の理由」の記事に、この理由で落ちた人の失敗談を載せている

面接官から評価で加点を貰い、合格ラインに到達するためには、評価項目を知った上で、エピソード先行でベースを作っていく方法が必要である。

このエピソード先行型の対策法は以下の動画で詳しく解説しているので、興味ある方だけ無料で受け取って欲しい。

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まとめ

この記事では、以下の内容を解説した。

  • 大手企業の昇格試験で最重要なのは人事面接である
  • 合否が決まるのも人事面接(本選)によるところが大きい
  • 対策はエピソード先行型が有効

この記事を読んでいるあなたが、面接の重要性を認識し、しっかりと対策して昇格試験合格できることを祈っている。

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人事面接の評価項目完全解説セミナー
徳丸 博史
人事担当・課長
現在は人事担当で課長職。
昇格試験の面接官を担当し、年間60名程の面接を実施。
初めての昇格試験時、周りからのプレッシャーと対策の仕方がわからなすぎて焦りから鬱病に。
一度不合格になったが、翌年に再受験で合格。
昇格試験で辛い想いをしている人を救うべく、不透明な昇格面接の対策法を発信する。
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