タスクスケジューラで定期的な作業を自動化する方法を説明します。
本ブログでは、証券会社ごとのIPO申請自動化ツールの作成方法を紹介しています。
本記事では、Windowsの標準機能であるタスクスケジューラを使用して、作成したツールを定期的に自動で実行する方法を解説します。
自動化ツールの作成方法については、以下の記事にまとめていますのでどうぞ。

Step1. バッチファイルを作成する
タスクスケジューラに登録するために、まずはバッチファイルを作成します。
テキストファイルに以下の内容をコピーして保存してください。
ファイル名は好きな名前でよいです。(ここでは、「call_auto-ipo.bat」としています)
echo %date% %time%
cd C:\Users\admin\Desktop\python
python sbi.py
python nomura.py
python okasan.py
echo %date% %time%
pause
各行の意味は以下の通りなので、あなたの環境に合わせてカスタマイズしてください。
コマンド | 動作内容 |
---|---|
echo %date% %time% | 実行した日時を表示 |
cd C:\Users\admin\Desktop\python | 作成したPythonツールがあるディレクトリ場所に移動 |
python sbi.py | SBI証券のPythonツールを実行 |
python nomura.py | 野村證券のPythonツールを実行 |
python okasan.py | 岡三オンライン証券のPythonツールを実行 |
pause | 停止(実行結果の確認のため、コマンドプロンプトを残しておくために必要) |
Step2. タスクスケジューラを設定する
タスクスケジューラを開く
まずは、Winsows機能であるタスクスケジューラを開きます。
Windowsマーク横のCortanaの検索窓に「task」と入力します。そうすると検索結果が表示されるので、「タスクスケジューラ」をクリックしましょう。すると、タスクスケジューラが起動してきます。

タスクを作成する
(1)タスクスケジューラライブラリが選択された状態であることを確認し、右側メニューの「基本タスクの作成」をクリックします。

(2)基本タスクの作成ウィザードが表示されます。まずは、「名前」の欄に適当な名前を入力しましょう。名前はわかりやすければ何でもOKです。

(3)次に、タスクトリガーの設定画面になります。どの周期で実行させたいかを選びましょう。ここでは、「毎日」にチェックを付けて説明していきます。

(4)バッチを起動させたい時間を入力しましょう。例えば、毎日0時に起動させたい場合は、画像のように「0:0000」と入力です。好きな時間を入れてください。

(5)続いて、操作の設定画面です。ここでは「プログラムの開始」にチェックしましょう。

(6)「参照」ボタンから、本記事の前半で作成したバッチ(call_auto-ipo.bat)を指定しましょう。

(7)設定した内容の要約画面になるので、「完了」をクリックしましょう。

(8)タスクの作成が完了すると、下図のようにタスク一覧に作成したタスク(IPO)が表示されます。

上記までで、タスクの作成は完了ですが、タスクを右クリックすると、各種操作ができるので、ここで紹介します。
メニュー | 動作内容 |
---|---|
実行する | 上記で設定したスケジューリングに関係なく、タスクを即実行します。タスクを作成したら、テストとして実行してみましょう。 |
終了 | 実行中のタスクを強制終了します。タスクが動作不良で終了しない場合に使用します。 |
無効 | タスクを無効化します。 |
エクスポート | タスクをエクスポートします。他のPCに移植したいときに使用します。 |
プロパティ | タスクのプロパティ画面を開きます。設定変更や詳細設定を行いたい場合に使用します。 |
削除 | タスクを削除します。 |
まとめ
この記事では、Windowsのタスクスケジューラを使用した、バッチの自動実行を設定する方法を解説しました。
ポイントは以下。
自動実行は、①バッチファイルの作成と②タスクスケジューラの設定で実現できる。
IPO申請の自動化以外にも、自動化できる作業があればバッチ化し、タスクスケジューラで自動実行していきましょう。
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