- Web操作の自動化へ、最初の一歩を踏み出したい。
- Web操作の自動化には「Selenium」なるものを使うって聞いたけど、詳しい手順を知りたい。
- Seleniumの他に必要なものを知りたい。
このような方向けに、Web操作の自動化(スクレイピング)に必要なSeleniumが使えるようになるまでの手順を紹介します。

必要なものはこれだけです
- PC(Windows)
- Pythonがインストールされていること(※まだの方は以下の記事へどうぞ)


Seleniumをインストールする
それではまず、Seleniumをインストールしてみましょう。最初に、コマンドプロンプトを立ち上げます。
※「スタートメニュー」⇒「Windows システム ツール」⇒「コマンドプロンプト」で開けます。
コマンドプロンプトで、次のコマンドを打ち込み、「Enter」を押してください。
pip install selenium


コマンドを打つと、自動でSeleniumのインストールが始まるので、完了するまで待ちましょう。
完了したら、「Successfully installed selenium-X.X.X urllib3-X.X.X」とインストール成功のメッセージが出るので確認してください。
このWARNINGが出ても、Seleniumは正常にインストールされているので気にしないでOKです。
気になる方は、以下のコマンドでpipをアップグレードすれば、pipが最新Verになるのでやってみてください。
py -m pip install –upgrade pip


CromeDriverをダウンロードする
上記でSeleniumのインストールは完了ですが、Web操作の自動化では、Seleniumからブラウザ(Chrome)を呼び出して操作します。
ここからは、ブラウザを呼び出すためのドライバーをダウンロードする手順を紹介します。
では、ChromeDriverの公式ページへアクセスしてください。
アクセスすると、以下のページが表示されます。
画面中央、「All versions available in Downloads」の下にある「ChromeDriver 89.0.4389.23」をクリックします。


OS別のダウンロードページに遷移するので、「chromedriver_win32.zip」をクリックします。


すると、ChromeDriverのzipファイルダウンロードが開始しますので、ダウンロードが終わるまで待ちましょう。
さて、ダウンロードが完了したら、zipファイルを解凍します。
解凍した中身はexeファイルになっているので、適当なフォルダに移します。(例:C:\Users\admin\Desktop\python)



exeファイルを置いたフォルダのパスはこの後の設定で使います。
次に、環境変数の設定です。
この設定をすることで、Seleniumが簡単にChromeDriverを呼び出せるようになります。よくわからんって人はとりあえず設定しておきましょう。
Windowsのスタートボタンから、「環境変数を編集」(画面①)と入力し、「システム環境変数の編集」(画面②)をクリックします。


「Path」(画面①)を選択し、「編集」(画面②)をクリックしてください。


「新規」(画面①)をクリックすると、新しい空欄のボックスが現れる(画面②)ので、ここにchromedriver.exeを置いたフォルダパスを入力してください。そこまでできたら、「OK」(画面③)をクリックしましょう。


これで環境変数の設定は完了です。
最後にchromedriverを起動してみましょう。コマンドプロンプトを開いてください。
※「スタートメニュー」⇒「Windows システム ツール」⇒「コマンドプロンプト」
以下のコマンドを入力してください。
chromedriver


起動に成功したら、「ChromeDriver was started successfully.」と出力されますので、確認してください。
これでChromeDriverのインストールは完了です。SeleniumからChromeブラウザを呼び出す準備が整いました。



一歩ずつ進んでいきましょう。
まとめ
本記事では、Web操作の自動化に必要なSeleniumとChromeDriverのインストール方法を解説しました。
ポイントは以下。
- Seleniumのインストールは、コマンドプロンプト上で、pipコマンドで行う。
- pipコマンドのVerが古いとWARNINGが出るが、気にしなくてよい。
- ChromeDriverはダウンロードして、パスを通す必要がある。
皆さんの参考になれば幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。


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