【主査、係長になるには?】昇進ルートに乗る方法3ステップ。人事担当が解説!

  • 主査・係長になりたいけど、どうすればなれる?
  • 昇進したいけど、何をすればいいかわからない。

あなたのこのような疑問に、実体験も踏まえてご説明します。

私は大手SIerに就職し、7年目で係長の昇進試験を受けて合格、晴れて係長となりました。
その後、昇格異動で人事部で仕事しており、昇格当事者かつ昇格評価者としての知見をいろいろ学んできました。

私自身、昇進試験を受けるまでどのようなステップで昇進できるのかよくわかりませんでしたし、インターネットで調べても核をついたページにたどり着けなかったので、今回この記事を執筆しようと思い立ちました。参考になれば!

トクサラ

ステップは3つです。

目次

Step1. 人事からの評価 or 上司からの評価を得る

どの企業でも昇格ルートは2つありますので、まずはそれは説明します。

パターン① 人事からの評価を得て昇進ルートに入る

入社後の研修や節目で行われる研修など、人事担当が主催する研修では、裏で能力を評価されています

人事担当が直接社員を評価できる機会はそうそうないもの。このような研修の場では、将来の幹部候補生を選抜する絶好の機会。人事担当が裏で評価しないはずがありません。

人事からの高評価を得た社員は、幹部候補として、「出世街道」(=最早昇進ルート)に乗せられるので、現場の評価は関係なく昇進ルートに入ります。

社内最高権力である人事担当からのお達しで、「この社員は上に上げてください」という命が現場の管理職に下りますので、最も効力の強い昇進ルートとなります。

デメリットとしては、このルートに入れる枠はごく僅かというところ。

トクサラ

私の会社での所感では、全体の2~3%というところ。

パターン② 直属上長・組織長からの評価を得て昇進ルートに入る

こちらのパターンは、現場の上司からの評価を積み重ね、昇格ルートに入るパターンです。

ほとんどの方がこちらのパターンに該当します。

多くの会社では、職場ごとに昇格試験に送り出せる社員の枠が決まっています。(人事の仕組み上、このやり方になることが多い)

その枠にどの社員を送り出すかは、社員の今までの評価・適性・職場の人材戦略などを加味して、最終的には組織長(もしくはそれに準ずる責任者)が決定します

では、その組織長はどのように判断するのか?

これは組織長のタイプによりけり。大別すると以下の2タイプ。

  • 組織長が自ら第一線の現場に参戦するプレイングタイプの場合:現場で活躍している社員を選抜
  • 組織管理メインのマネージャータイプ:部下である課長陣の声を参考に選抜

上記どちらのタイプにおいても、自身の直属上長である課長と組織長に認められ、いい評価を貰っていくことが必要な要素になってきます。

つまり、日ごろからのアピールが重要になります。人事評価を上げる方法論は以下の記事を参照。

Step2. 職場内の昇格候補メンバ選抜で勝ち残る

Step1は日ごろから上司の評価を得ようというお話でした。

次に、以下の条件を満たすと、職場内で昇格候補者のリスト入りをします。

  • 上司からの評価が積み重なる(A評価 or B評価が2年以上とか)
  • 昇格試験の受験資格を持つ年次になる(院卒:7年目、学部卒:9年目とか)

組織長はこのリストの中から、実際に昇格試験へ送り出す社員を選抜します。

選抜の仕方は職場によりさまざまですが、私が知っている数パターンを紹介します。

例1:選抜のための課題を課され、その取り組み内容で評価される

これはよくあるパターンですが、昇格候補メンバに対して、課題が課されます。

例えば、以下のような課題があります。

  • 職場が抱える課題とその対策方針についてのレポート
  • 実際に昇格試験で使用する面談調書の作成

傾向としては、実際の昇格試験でも課される課題と同じような課題になることが多いです。

その課題への取り組み内容が評価され、昇格試験を受けれるメンバを決定されます。

トクサラ

実際に私が経験したのがこのパターンです。

例2:組織長の一存で評価される

このパターンでは、特に選抜に関するイベントはなく、組織長(もしくはそれに準ずる人)の一存で決定します。

特に、業務繁忙な職場で、実業務以外になかなか時間を割けない環境の職場にこの傾向が多いです。

この場合は、Step1でお伝えしてきた「日ごろからのアピール」が重要になります。

トクサラ

自分の職場がどのパターンなのかは、先輩社員や上司に確認しましょう

Step3. 昇格試験に向けた準備、そして試験本番

Step2で、昇格試験を受けるメンバに選ばれたら、あとは試験本番に向けて準備をしましょう。

昇格試験は何度も受けれるものではありません。今年落ちてしまった場合、来年も受けれる保証はありません。

サラリーマン人生においての一大イベントとして腹をくくり、やりすぎなくらい準備をしましょう。

しっかりと準備すれば自信も沸き、本番は落ち着いて試験に臨めます。

番外編 資格って意味ある?

あります。特に大手企業・固い風土の会社ではその傾向が強いです。(NTTとか特に)

おすすめの資格は以下の記事を参照。

まとめ

本記事では、係長に昇格するまでのステップを紹介しました。

ポイントは以下。

  • 日ごろからの上司へのアピールが重要
  • まずは昇格試験候補のメンバ入りするところから
  • 昇格試験の受験メンバに選ばれたら、悔いの残らないようしっかり準備する

悩んでいた方にとって、少しでも参考になれば幸いです。

ご覧いただきありがとうございました。

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徳丸 博史
SIer人事担当
大手SIer勤務。
現在は人事担当。前職場ではインフラエンジニアを経験。
初めての昇格試験時、対策の仕方がわからず、30万円の対策塾を受講。「こんなにもお金をかけないと学べないの?」と涙。。
不透明な昇格試験に対して、コスパよく対策できるよう情報発信をして、少しでも救われる人がいればと願ってます。

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