このような想いを抱いている方へのまとめ記事です。
- IPO申請を自動化したい
- 自動化ツールに興味があるけど、お金はかけたくないし、販売されてる自動化ソフトはセキュリティが不安
この記事では、Pythonを使って、IPO申請の自動化ツールを自作する方法をまとめています。

事前に必要なものはこれだけ
- PC(Windows)
以下のステップで手順を進めれば、Python未経験の方でも簡単にできますので、1つずつ進めてみてください。
自動化ツールにおけるアカウント情報漏洩の考え方について
IPO申し込みは、証券会社の口座にログインして行います。その際、ログインID・ログインパスワードなどのアカウント情報が必要です。
企業や個人が販売している自動化ツールを使用する際、自分が意図しないところでアカウント情報を吸い取られる可能性がありますので、おすすめしません。

一応、有名な大企業など信頼できる企業のものであれば、問題ないと思います
アカウント情報の漏洩を招かないためにも、自身で作成し、自分のPCローカルで動作させる自作のツールを推奨します。
それでは、実際の作成手順を説明していきます。
Step1. エディタをインストールする
Step1では、Pythonプログラムを書く(コーディングする)のに必要なテキストエディタを用意しましょう。コーディングに適したエディタは色々なものがありますので、個人で好きなものをご用意して貰えばOKです。

このブログでは、無料で使用できる「Atom」というエディタを推奨しています。何を使えばいいかわからないという方は、まずはAtomを使っておけば問題ないです。

Step2. Pythonをインストールする
Step2では、プログラム言語である「Python」を使える環境を用意します。
Pythonのインストール方法は、①Pythonの公式ページからインストーラをダウンロードし、②自分のPCにインストールするといった手順になります。

Step3. Selenium+ChromeDriverをインストールする
Step3では、Webブラウザの操作を自動化するために必要な「Selenium」と「CromeDriver」をインストールしましょう。
Seleniumとは、Webブラウザの操作を自動化するためのツールです。Pythonコードと組み合わせることで、Webブラウザのの操作を自動で走行させることができます。
Seleniumのインストールは、Windowsのコマンドプロンプト上で行います。以下のコマンドを打ってインストールします。(詳細な手順は後述の別記事を参照)
pip install selenium
また、Seleniumと併せて使用するのが、ChromeDriverです。ChromeDriverとは、GoogleのChromeブラウザをプログラムで動かす為のドライバになります。
ChromeDriverのインストール方法は、①ChromeDriverの公式ページからインストーラをダウンロード⇒②PCの環境変数でパスを通すといった手順になります。

SeleniumもChromeDriverも、とりあえず自動化ツールに必要なものなんだなあ。くらいの理解でOKです。詳細な手順は以下の記事を参照ください。


Step4. 自動化プログラム(Python)をコーディングする
Step4では、Pythonでプログラムを書いていきます。
Pythonプログラムの作成
Step1で用意したテキストエディタを開き、プログラムコードを記載します。コードは本ブログで紹介するものをコピペでOK!
証券会社毎にプログラムコードが異なります。
詳しくは個別の記事を作成していますので、各記事で参照ください。
▶別記事:SBI証券のIPO申請を自動化する方法【自作Pythonツール】



まずは定番のSBI証券のコードでお試しください。
コードをコピペしたら、ログインIDやPWなど、ご自身の証券口座の情報に内容を書き換えましょう。
そこまでできたらPythonプログラムの完成です。
動作テスト
完成したプログラムの動作テストをしてみましょう。
作成したPyhtonファイル(例:sbi.py)をダブルクリックしましょう。すると、プラグラムが実行されます。
Chromeブラウザが起動し、自動でIPO申込の操作が行われていくことを確認しましょう。
詳細な内容は、証券会社毎の個別の記事を参照ください。


よくあるエラー事例
Chromeブラウザが開いたのち、一瞬でブラウザが落ちてしまう場合は、ChromeとChromeDriverのバージョンが異なることが原因です。


Step5. Windowsのタスクスケジューラで、自動実行の設定をする。
Step5では、作成したPythonツールを、PCが定期的に自動で実行するようにする仕組みを作ります。
Windowsの標準機能であるタスクスケジューラを使用することで、簡単に自動起動する仕掛けができます。
詳細な手順は以下の記事をご覧ください。


まとめ
本記事では、IPO申請をPythonの自作プログラミングで自動化する方法を説明しました。
ポイントは以下。
- 手順通りに実施すれば、プログラミング初心者でも簡単に作成できる(基本、コピペ)
- PCがあれば、無料で自動化できる
皆さんの参考になれば幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。
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