- Seleniumを実行した際、Chromeブラウザが一瞬起動した後、即落ちしてエラーになる。
- コマンドプロンプトも即落ちしてPythonのログも見れない。
- ちょっと前まで動いてたのに、いつの間にか動かなくなった。
この問題について解決方法を説明します。

私もこれにハマって半日くらいかけて原因調査してたときもありました…
では早速結論から。
- 原因:ChromeブラウザとChromeDriverのメジャーバージョン(頭2桁)が違っている。
- 解決策①:Chromeブラウザをアップデートして、ChromeDriverのバージョンと合わせる。
- 解決策②:Chromeブラウザのバージョンに合わせて、ChromeDriverを再ダウンロードする。
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原因は、ChromeブラウザとChromeDriverのメジャーバージョンが違っているから。
ChromeのバージョンとChromeDriverのメジャーバージョンは一致していないと正常に動きません。
やっかいなことに、知らずのうちにChromeが最新バージョンにアップデート走ることがあり、その結果でバージョンに差異が出るパターンでハマる人続出です。
原因特定のため、まずはそれぞれのバージョンを確認しましょう。手順を紹介します。
(とにかく解決だけしたい!という方はバージョンの確認は飛ばして、解決方法の項目へ進んでいただいてもOKです!)
CromeDriveのバージョン確認方法
コマンドプロンプトを開きましょう。以下のコマンドを打ってください。
chromedriver


コマンドを打つと、ChromeDriverのバージョン情報が表示されますので、確認してください。(画面黄色枠)
上の例ですと、「89.0.4389.23」を使用していることがわかります。
Chromeブラウザのバージョン確認方法
Chromeブラウザの設定画面からバージョンを確認できます。



詳しい手順は解決策①で記述します。
解決方法を解説。
まず、「解決策①:Chromeブラウザのアップデートを実施」を実施してください。これで解決すればOK。
解決策①のみで解決しない場合は、「解決策②:ChromeDriverを再ダウンロード」も実施してください。



要は、ChromeとChromeDriverのメジャーバージョンを揃えることで解決できるちゅうことです。
解決策①:Chromeブラウザのアップデート
まず、Chromeを最新版へアップデートを実施します。
Chromeブラウザを起動し、右上の「…」(画像①)をクリックし、「設定」(画面②)をクリックしましょう。


左側メニューの「Chromeについて」(画面①)をクリックしましょう。すると、右側に現在のバージョン情報が表示されるとともに、最新版へのアップデートが開始します。(画面②)


アップデートが完了したら、「再起動」をクリックして、ブラウザを再起動しましょう。


ブラウザが再起動され、最新のバージョンになっていることが確認できます。


私の環境だと、「89.0.4389.82」になっており、ChromeDriverと同じメジャーバージョンになっています。
このように、ChromeとChromeDriverのメジャーバージョンが同じ状態になれば解決です。エラーとなっていた、Seleniumコードを再度動かすと、正常に動作すると思いますので、確認してみてください。
解決策②:ChromeDriverを再ダウンロード
解決策①でChromeのバージョンが最新化されました。
解決策①で問題が解消されなかった場合、ChromeDriverのバージョンが最新のChromeバージョンよりも古くなっていることが考えられます。
ChromeDriverの最新バージョンを再ダウンロードして、Chromeのメジャーバージョンと揃えることで、問題を解消できます。
以下のURLから、CromeDriverの公式ページへアクセスし、最新版をダウンロードしてください。
https://sites.google.com/chromium.org/driver/downloads
(参考)ChromeDriverのインストール手順は以下の記事で紹介してるので、インストール方法が不明な方はご覧ください。
ChromeDriverを再ダウンロードし、古いChromeDoriverに上書きしたら、完了です。
※ChromeDriverはどこかのフォルダにexeファイル保存してると思いますので、そこに上書きです。
エラーになっていたSeleniumを動かして、正常に動作することを確認しましょう。
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参考:こんな時に起きます。実体験。
私が経験したエラーでは、IPO自動化ツールを起動した際、Chromeブラウザが上がらず、以下のエラーメッセージがコマンドプロンプトに表示されました。
selenium.common.exceptions.SessionNotCreatedException: Message: session not created: This version of ChromeDriver only supports Chrome version 89
Current browser version is 91.0.4472.106 with binary path C:\Program Files\Google\Chrome\Application\chrome.exe
「ChromeDriverがサポートしているバージョンは“89”ですよー。」
「でも今のChromeのバージョンは“91”になってますよー。」というメッセージですね。
Chromeブラウザが自動でバージョンアップしていたのが原因でした。
上に書いている手順にて、ChromeDriverを最新の“91”に変更したら直りました。
まとめ
本記事では、Seleniumを実行した際、Chromeブラウザが一瞬起動した後、即落ちしてエラーになる場合の解決策を紹介しました。
ポイントは以下。
- ChromeとChromeDriverのメジャーバージョンを揃える。
- 基本は、Chromeの最新化でOK。
- それでも改善しない場合は、ChromeDriverの最新版を再ダウンロードする。
同じ事象で困っている方の参考になれば幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。
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