- 未経験からインフラエンジニアになりたいけど、何から勉強すればいいかわからん
- 「インフラエンジニア 資格」でググると、CCNAとかLPICとかたくさん出てきて、どれがいいの?
- インフラエンジニアとしてやっていくための、資格のとるべき順番を知りたい
このような悩みを抱えている方向けです。

何を隠そう、わたしも最初は全然わかりませんでした
大手SIerで
- インフラエンジニア7年
- 人事担当1年
の業務をしてきた私が、評価される側(インフラエンジニア)・評価する側(人事)の経験者として、インフラエンジニア向けのおすすめの資格を紹介します。
おすすめ資格の基準
- インフラエンジニア職に就職しやすい(採用試験で有利になる)
- 就職後、社内で評価されやすい(昇進・昇格で有利になる)

特に未経験者は、転職条件が良くなるので、年収アップにつながりやすいです
資格の紹介内容
- 取得すべき資格(おすすめ度と難易度)
- 推奨する取得順番
インフラエンジニアになるには資格が必要なのか
インフラエンジニアは資格がないとできない?
結論ですが、インフラエンジニアは、資格がないとできない仕事ではありません。

資格を持ってなくても活躍している人はいます
しかし、以下の方は資格を取った方がいいです。
- 未経験者で、これからインフラエンジニア職に転職したい方
- すでにインフラエンジニアで、昇進・昇格を狙っている方
資格を取った方がいい人2パターン
1:インフラエンジニア職に転職を狙っている(未経験者)
年が若いほど、その人のポテンシャルに期待されるため、現状のスキルを問われることはありません。
新卒であればノースキルでも問題ないですが、転職の場合は企業側もある程度のベーススキルを求めます。
「転職をうまくいかせるため」・「少しでも待遇よく雇ってもらうため」に、資格をとった方が有利です。

第二新卒の方も、資格がある方が優遇されやすいです
第二新卒:学校を卒業後、一度就職をしたが数年の内に離職し、転職活動をする若手求職者(25歳くらいまで)
2:昇進・昇格を狙っている
資格を持っている方が、社内での評価が受けやすく、昇進・昇格に有利になることが多いです。
企業によっては、特定の資格が昇格の条件とされているところもあります。

理由は次項で解説します
資格取得が有利になる理由2つ
資格取得という行為で、以下の2つのことを証明できます。
まず1つ目が、資格の専門領域に関して、ある程度の知識を有しているということ。
実際の専門スキルを定量的・定性的に示すことが難しい中で、資格取得はその分野の知識をあるレベルで所有することを示す、最も公式なエビデンス(証拠)になります。
プロジェクトでの実績など、ある意味エンジニア自身が好き勝手に論じることができますが、資格取得は公式な第三者が合格の判定を出すことで、人事側も安心してプラス評価をつけることができます。
2つ目が、成長・学習意欲が高いことを示す証拠になるということ。
インフラエンジニアは、資格は取得せずとも仕事はできるし、生きていくことにも支障はありません。

資格がないと実施できない仕事もあります。電気工事士とか
そのような環境下で、勉強して試験を合格してくる人材は、少なからず成長志向の有する人材と人事部は判断します。
人事部も意欲ある人材を採用・昇格させたいので、プラスに働きます。
インフラエンジニア資格の種類と一覧
資格の種類
IT資格は2種類ありますので、まずはそちらを説明します。
資格の種類 | 認定元 | 試験範囲 | 有効期限 |
---|---|---|---|
ベンダ資格 | 企業 | 特定の製品向け知識 | あり |
国家資格 | 自治体 | 汎用的な知識 | なし |
ベンダ資格は、企業が特定の製品のために作成した資格であるため、実践的なスキル証明になります。
国家資格は、各分野(例えばネットワークとか)の汎用的な知識を証明する資格になっています。
資格一覧
資格名 | 分野 | 説明 | 難易度 |
---|---|---|---|
LPIC-1 | サーバ (Linux) | Linux技術者認定機関「LPI」の資格。サーバの管理スキルを証明してくれる。 | ★☆☆ |
CCNA | NW | 世界最大手のネットワーク機器メーカー「シスコシステムズ」の資格。シスコ製品の設定・管理スキルを証明してくれる。 | ★★☆ |
CCNP | NW | CCNAの上位資格。 | ★★★ |
オラクルマスター | DB | データベースシステムを手がける最大手「日本オラクル社」の資格。Oracle製品のデータベース管理スキルを証明してくれる。 | ★★☆ |
MCSE | サーバ (Windows) | 「マイクロソフト」の資格。WindowsServerに関するスキルを証明してくれる。 | ★★☆ |
資格名 | 分野 | 説明 | 難易度 |
---|---|---|---|
ITパスポート | 全般 | IT知識全般の初歩的な知識を問われる資格 | ★☆☆ |
基本情報技術者試験 | 全般 | 基本~応用の知識を問われる資格 | ★★☆ |
応用情報技術者試験 | 全般 | 応用レベル以上の知識を問われる資格 | ★★★ |
ネットワークスペシャリスト | NW | 専門的な知識(ネットワーク)を問われる資格 | ★★★ |
情報処理安全確保支援士 | セキュリティ | 専門的な知識(セキュリティ)を問われる資格 | ★★★ |
データベーススペシャリスト | DB | 専門的な知識(データベース)を問われる資格 | ★★★ |
インフラエンジニアの人材タイプの種類とおすすめ
- ネットワークエンジニア
- サーバエンジニア
- セキュリティエンジニア
この中で私のおすすめは、ネットワークエンジニアです。

理由は「需要が最も高いので転職しやすいため」です。
転職の必須条件を確認すると、サーバエンジニア・セキュリティエンジニアは「経験が3年以上あること」などの経験年数が必要なものが多いです。
一方、ネットワークエンジニアは「NWの知識を有していること」というような知識要件のみでOKという案件も多くあります。
例えば、大手SIer伊藤忠テクノソリューションズのネットワークエンジニア(正社員)の応募条件は以下になっています。


ネットワークエンジニアは「資格を取れば転職しやすい」ということです。
私のブログでは、ネットワークエンジニアとして活躍するための資格の取得順番を紹介します。
未経験インフラエンジニアのおすすめ資格取得順(鉄板!)
おすすめの順番
シスコ製品を操作できることの資格のため、実践スキルに直結します。
企業も即戦力が欲しいので、優遇されやすいので、特に未経験者の方は必須の資格です。
CCNAの上位資格です。
ネットワークスキルの高度な実践スキルが証明されるので、かなり優遇されます。
上記の伊藤忠テクノソリューションズの歓迎条件にもありますね。
汎用的な知識証明になるので、シスコ資格と合わせてたら鬼に金棒です。
ここまで取れたら、大手企業からも注目される人材になります。
少しお金をかけられる人は、スクールでさくっと取るのがおすすめ。コスパいいコースなら3万円ちょっとで受講できます。お金で短期間合格を買いましょう。
以下の記事で私のおすすめコースを紹介しています。
CCNA・CCNP
CCNAは略称で、正式名称は「Cisco Certified Network Associate」です。CCNAは、シスコ社による認定資格でその上位資格として、CCNP(Cisco Certified Network Professional)があります。
シスコ社は、社会人ならなじみのある名前だと思いますが、ネットワーク機器を販売している最大手ベンダで、日本国内でもネットワーク機器のほとんどがシスコ社製です。

インフラエンジニアとして仕事をすれば、必ず触るネットワーク機器です。
私は、インフラエンジニアの入門としてはネットワーク分野をおすすめしています。(理由は別記事で説明します)
ネットワーク分野の資格であるCCNAがなぜ評価されるのかというと以下の2つの理由があります。
世界共通基準の資格であること
世界で評価される資格であるため、国内企業でも特に評価されやすい資格です。
Cisco機器の実践スキルを示せること
数ある資格の中でも、CCNAは単なる知識だけでなく、実際の機器操作やコマンドのスキルを証明できる資格であるため、企業側も専門スキルとして評価しやすいです。



試験でも実際の操作コマンドの知識を問われたりします。
ネットワークスペシャリスト
情報処理技術者試験の中でも高度試験に位置付けられた試験です。
この資格が評価されやすいポイントは以下です。
国家資格であること。



とてもシンプルです
国が認めている高度な専門性を有する人材であるわけで、大企業としては評価の対象にしやすいです。企業によっては、資格取得者に対して、褒賞金を出しているところもあります。
実践スキルというよりも、知識メインの試験ですが、ネットワーク分野の専門知識を有するエンジニアとして見られるので、持っておくことをおすすめします。
さらに上を目指す場合(最高峰レベル)
CCIE
CCNPのさらに上級資格です。認定レベルが「エキスパート」で、経験目安が5~7年。


ネットワークエンジニアの中でも、CCIE持っている人はガチ勢です
最強のネットワークエンジニアを目指すなら、CCIEを目標にしてみましょう。
インフラエンジニアの必要資格と順番まとめ
インフラエンジニアとして、どの資格を取ればいいのか?
自身が向かいたい人材を考えて、戦略的に計画を立てましょう!
紹介したおすすめ資格
- CCNA
- CCNP
- ネットワークスペシャリスト


資格だけがすべてじゃないですが、生きやすくなる手段として、ご一考くだされ。


コラム:実務+座学のハイブリット
ツイッターで以下のようなつぶやきを見ました。(うろ覚え)
エンジニアの仕事って「実務で覚えてなんぼ」みたいにいう人が多い。ただ、実務で覚えられる知識って実務をこなすためだけの知識なので穴が空く。 その穴を埋めるには体系立てられた情報から学ぶしかない。
ツイッターで見かけたつぶやき
これは核心をついていて、実務+座学のハイブリットが最強です。
座学も頑張る人は、上にあがりやすいです。立場が上がれば「使われるエンジニア」⇒「使うエンジニア」にシフトする選択肢も選べるようになってきます。
将来的に、自分にあったエンジニアライフを選べるようになりやすいので、資格は取りましょう!
コメント